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| ロシア製ワゴン車をチャーター。ロシアの車はよく壊れるが、単純な作りをしているので、部品さえあればすぐに直せる。 |

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| 今回の運転手、スレンジャブさん。彼に限らず、基本的に運転手は車の修理ができるので、車が壊れても心配はいらない。 |
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| モンゴルの首都ウランバートルから、南に向かう。 |
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第2話 さすがにプロだねぇ?
服を買い揃えてみたものの、ウランバートルでの生活はストレスがたまる。モンゴルへ訪れる日本人観光客がよく口にする停電や、お湯が出ないことは全然気にならないし、モンゴルの食事もOK。むしろ、車の排気ガスと人間のあふれた街が、僕には日本のように思えて仕方なかった。
ストレスをためないのが僕の生き方なので、とっととこの街を離れようと、急いで準備することにした。「ザハ」と呼ばれる市場に行き、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、米、カップラーメンなどの食料を一カ月分ぐらい購入。そして、ロシア製のワゴン車を運転手付きでチャーターした。
モンゴルを自動車で旅するとき、僕は必ずモンゴル人の運転手を頼むことにしている。なぜって、単純に日本人の僕には道がわからないからである。
地図に書かれた道など当てにならない。とにかくスゴイ悪路。車のシートから飛び上がり、天井に頭をぶつけるほどのデコボコ道だ。モンゴル語で道は「ザム」というが、ザムのほとんどが平原の中についたデコボコの轍(わだち)で、舗装された道はごく一部しかない。
轍が道ということは、前の車の残したタイヤの跡だけが頼りになる。しかし、一本道のわけがなく、二股に分かれている所や、突如なくなってしまう所もある。平原についている轍には、当然ながら標識などほとんど存在しないので、前の車が間違えれば同じように間違えてしまう。
運転手はといえば、そんな時でも僕の不安をよそに迷わず力任せにハンドルを切っているではないか。「おお、さすがにプロだねぇ」と感心する僕。
30分ぐらいしたところで遊牧民に道を尋ねると、「この道は違うよ」と言われた。
「違ったか」
運転手がボソっと言った。
そう、正しい道を選んだかどうかは、かなり先まで行かないとわからないのがモンゴルの道である。初めはその失敗も楽しんで笑っていられるのだが、何回もとなると、さすがにキレそうになった。
何はともあれ、僕を乗せた車は南へ向かって走り始めた。
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